結婚情報を選ぶ4

結婚情報を選ぶしばらく掴んだまま走ったので、結婚情報のサービスが載っているフリーペーパーはぎゅっと掴んだ時に折り目がついていた。少しヨレッとしたそのフリーペーパーを読みながら、なんども表紙を確認した。見開き2ページだけの特集なのに、たくさんの結婚情報のサービスをしている会社が掲載されていた。すっかり落ち着いて冷静になった私は真面目にそのサービスを受けてみようと考えていた。

結婚情報を選ぶ3

結婚情報のサービスがいろいろあることを知った。結局、街の中へ戻ってきた私は、珈琲を飲むためにカフェへ入った。席へ通されて座るとどっと力が抜けて、しばらくぼうっとした。珈琲が運ばれてきて、一口飲むと少し落ち着いてきて、さっきの結婚情報の広告が載っているフリーペーパーを取り出した。今週号の特集が「結婚情報はどこにある?」というものだった。それを眺めながら、なんとなく結婚情報のサービスが掲載されているページをめくった。

結婚情報を選ぶ2

そこにはフリーペーパーがあり、表紙には結婚情報の広告が印刷されていた。結婚情報の広告紙を見た途端に何かが切れて、私はそれを掴んで走った、ただひたすら走った。どうしようもない気持ちを走ることで紛らわせたかったのかもしれない。でも、足元はブーティを履いていたので、そう長い距離は走れなかった。こんな時でも転ぶのは嫌だったことに笑えた。ターミナルを出たあたりで歩き、息が上がったのを整えながら、手に持っていた表紙が結婚情報の広告をカバンの中へ入れた。

結婚情報を選ぶ1

結婚情報のサービスの広告を掴んで、目の前の道をまっすぐにとにかく走った。「結婚したい」と気がついてしまったのに、タイミング悪く失恋をしてしまった。クリスマスのイルミネーションの中でした失恋は気分に合わないネオンがキラキラとしていて、目が痛くなって、心も痛くなった。そこからどうやって歩いたかわからないけれど、バスターミナルに着いて、結婚情報のCMではっと自分の気持ちに気づいた。彼以外に出会いはなかったことが失恋の痛手を大きくしていた。